知的能力や学術分野における成功の6割以上が先天的
残りの4割ほどが後天的な要素が影響していると著者は研究などから引用しています。
ぼくは愕然としました。過半数が先天的なものなのかと。ただすぐに生まれ変わることができない以上後天的な要素を高めるしかないので、もう前へ進むしかありません。
著者は後天的な要素を高めることに必要なこととして「まだはっきりと証明されたわけではないが」と前置きをいれつつ、習慣が最も有力とされているといいます。
著者は「彼らの成功の秘訣が日常に取り入れられることで、飛躍的な成長が可能になるだろう」と続けます。
要するに真似してみよう!ということです。
この記事では本書からぼくが真似してみたい天才たちのライフハックを3つだけ紹介したいと思います。
本はノートのように使い倒す アイザック・ニュートン
歴史上もっとも偉大な物理学者の筆頭であるニュートンから学びます。イギリスの王立協会図書館にはニュートンが実際に読んでいた本が保存されているらしいです。ニュートンには独特の読書の習慣があったようです。
彼にとって本は「仕事のための道具」と捉えていたということから、著者は自分が読み返したときに最も情報が取り出しやすい形で使うのが良いといいます。
ぼくは電子書籍で本を読むのでカラフルなペンで書き込んだりできないので、真似しづらいですが、「これは」というような座右の書を見つけたときは紙の本も買い足すようにしています。
苦労せずに結果を出す方法を考える 鳥山明
鳥山さんは『ドラゴンボール』などで有名な漫画家ですが、彼には仕事を簡単に終える方法を考える習慣をもっていたといいます。具体的には…
ぼくも熱心に読んでいましたが確かに、戦闘シーンは(単調な)岩場とか空が多かったなあ等と思い出します。
成果を担保したまま生産性を可能な限り上げる方法を考えることは、成功への最短距離である気がしました。
ぼくも書評のアイキャッチ画像は緑地に本の表紙という単純な画像にしています。脳を使わず機械的に作成することができます。どうでしょうか。
文系は理系の、理系は文系の知識に触れる ヴィタリック・ブテリン
ブテリンさんはブロックチェーン技術をもとにつくられたビットコインの改良版「イーサリアム」という仮想通貨を19歳のときに作った天才だそうです。ぼくは知りませんでした。
小学生の頃から数学やプログラミング、経済学などに関心を示し、10歳でオンラインゲームを制作するほどだったそうです。バリバリの理系ということです。
彼は文科系の仕事や勉強をする習慣があります。
例えば外国語の勉強などです。母国語(英語とフランス語)以外にも4か国語を学んでいるようです。先ほど述べた経済学なども文系科目に当てはまるかもしれません。
著者は自分が仕事で使っている分野とは、まったく違う知識に触れて頭脳がリフレッシュされるはずだといいます。
ぼくは一応理系でした。今でこそ文系や理系などに分けることはナンセンスだと考えていますが、そう思うようになったのも高校を卒業した後あたりから、哲学など学んだことがない分野と出会い、考え方が数学に似ているなあと感じ始めたからです。海外では哲学は理系に分類されるとも聞いたことがあります。
以来ぼくは哲学や史学といった文系といわれるような分野も大好きです。
あとがき
スポーツの世界では先天的な才能に溺れて、プロ入り後中々伸びない選手がいるかと思います。
逆説的にぼくら(一緒にするなよ)みたいな凡人こそ後天的な伸びでカバーすることに気づくので、むしろ天才に近いのかもしれないと思っちゃったりします。
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