ぼくのライフハックとの出会い
著者は研究者でありブロガーの堀正岳さんです。ぼくの中では堀さんといえばブロガーのイメージでした。それはぼくがライフハックという言葉に興味をもつことになったブログ「Lifehacking.jp」を運営なさっているからです。大袈裟かもしれませんがライフハックに出会って人生が豊かになりました。
ライフハックとは「ライフ(人生)」と「ハック」の合成語です。ハックは「ハッカー」や「ハッキング」とも関連しているので悪い意味に受け取られがちですが、もとはプログラマーが問題を鮮やかに解決する際に使われる言葉です。
はじめに より
ぼくの言葉で説明すると小さな工夫で生活を豊かにすることだとも言えます。言葉では表現するのが難しいですが車に例えると燃費が良くなったような、精神的にも身体的にも軽くなったような気がするのです。ライフハック関連の本にはビジネスに生かすことを目指しているものも多いですが、本書に関しては生活全般に有用な情報が詰まっているので、皆さんに先述したような感覚を味わって欲しいです。
ライフハック例の紹介
ぼくも実践している本書で紹介されているライフハックを具体的に3つ挙げてカンタンに紹介したいと思います。今回は敢えてビジネスライクなライフハックを除いて紹介することにします。
タイマーを常に持ち歩く
ふだんなんとなく「5分くらい」「10分くらい」と思っていた作業が、思った以上に時間を使っていることに気づきます。(中略)まずはその間違った想定を徹底的に測ることで明らかにしましょう。
HACK009 時間の見積もり(1)タイマーを常に持ち歩く より
時間管理のセクションでは「時間を増やす」方法について書かれています。時間を正確に意識すれば時間を「生み出す」ことができると著者は言います。ぼくは本書でも紹介されているタニタの小型バイブレーションタイマーや腕時計のクロノグラフ(ストップウォッチ機能)で計測しています。
ぼくは風呂掃除からSNS閲覧まであらゆる作業を計測する習慣をつけました。まだ「生み出し」ているという感覚はないですが、時間感覚が研ぎ澄まされている感覚はあります。
イヤホンのケーブルは8の字で巻いて絡まりを防ぐ
イヤホンのケーブルの耳につける側を指でつまんで2本の指の間を8の字で巻き取ります。残り15㎝ほどになったら、作った8の字の束の周囲に巻き付けることでほどけないように固定します。
HACK215 イヤホンのケーブルは8の字で巻いて絡まりを防ぐ より
イヤホンをコンパクトにまとめることができるライフハックです。最近ではワイヤレスイヤホンが広く普及しつつありますが、まだまだ有線イヤホンをお使いの方も多いはず。そして鞄から取り出したイヤホンが絡まってなかなか聴きたい曲が聴けなかった経験も多いはず。そんな方は是非お試しを!
ただし注意が二つあります。
束ねて先端を輪っかに通して固定するのですが、ぎゅうぎゅうに縛り付けさえしなければ大丈夫でだと思います。
ちなみに本書には「マスキングテープであらかじめ補強しておくことによって断線を防ぐ」というライフハックも収録されています。
やらないことリストを作っておく
「これはやらない」というものが多いほど、生産性の底上げが可能になります。
生産性 = 実行できる作業量 ー 排除できる作業量 なのです。
HACK042 やらないことリストを作っておく より
堀さんは「やらないこと」を明確にすることは「やるべきこと」を整理することと同じくらい重要といいます。併せて、決してストイックに生きようというのではなく、自分の中の優先順位を立てておくことを意図しているといいます。
ぼくの「やらないことリスト」も紹介します。
あとがき
ライフハック本は今では数多く出版されていますが、万人に役に立つハックが多めなのは本書の特徴です。このようなハックが250も集められています。
堀さんは「ライフハックは忘れてよい」としています。あくまでライフハックは補助的なもので必要でなくなったら忘れてしまう。若しくは自然に身についてライフハックがライフハックでなくなります。
先ほど紹介したイヤホンの束ね方もいずれワイヤレスが主流になれば必要なくなります。そうなればそのハックはお役御免。ぼくはその時に自分の成長を感じます。大袈裟に言うと生きるのが楽になったからです。
“Happy Lifehacking!”
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